洋服の着用中に静電気がパチパチして痛い | 安全・衛生 | 東京都クリーニング生活衛生同業組合

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洋服の着用中に静電気がパチパチして痛い

洋服を着ていて静電気がパチパチして痛いという経験はありませんか?今回は静電気が発生する原因や防ぐ方法などを紹介します。

博士~!
洋服を着ていて静電気でパチパチして痛いんだけど防ぐ方法はないの?

そうじゃなぁ。防ぐ方法はあるぞ。 その前に、静電気が起こる原因を知っておくと防止対策が理解しやすくなるのじゃ。 静電気は、人や物に電気が溜まった状態、または溜まった電気の事をいう。電気と言うのは、+(プラス)と-(マイナス)があり普段はそのバランスが取れているが、着用等で摩擦が加わると、電気のバランスが崩れ、+(プラス)と-(マイナス)の量が偏った配分になるため、静電気が発生するのじゃ。 洋服を着たり脱いだりするときにパチパチするのは、偏った電気のバランスを元に戻すために+(プラス)や-(マイナス)の電気が移動することで起きる現象なのじゃよ。
なるほど~。 それで、防止策はどうしたらいいの?
防止するには、4つポイントがあるのじゃ。
1つめは、洋服を着るときに静電気ができにくい組み合わせに変えること。
洋服の繊維には様々な種類があるが、+(プラス)と-(マイナス)の電気を帯電させるものがあるぞ。 プラスの電気をためやすい順に並べると
(+)ナイロン、羊毛、絹、レーヨン、綿、アセテート、ポリエステル、アクリル(-)
となっているんじゃ。 その中でプラスの衣類同士または、マイナスの衣類同士の組み合わせて着ると静電気がおきにくくなるのじゃ。 例えば、ナイロンのストッキングにポリエステルのスカートを穿くと静電気が起きやすくなり、絹のブラウスに羊毛のセーターの組み合わせや、綿のスカートにポリエステルの裏地の組み合わせだと静電気が起きにくくなるのじゃよ。

2つめは、家庭洗濯をする際は柔軟剤を使うこと。
柔軟剤を使うと衣類同士の摩擦が少なくなるため、衣類への帯電が少なくなり静電気が起きにくくなるのじゃ。 さらに、柔軟剤は衣類に水分を保ちコーティングさせる働きがあるため、帯電した静電気も水分を通して放電されるのじゃよ。

3つめは、静電気防止スプレーを使うこと。
静電気防止スプレーには水分を含み衣類をコーティングする効果があるため、洋服を着用した時の摩擦が軽減できる。摩擦で静電気が帯電した場合も水分を通して放電されるため、静電気でパチパチすることがなくなるのじゃ。ただし、注意が必要で衣類によっては使えないものもあるため説明書きをよく読んでから使用するのじゃよ。使えないものにスプレーすると変色やシミの原因になることがあるのじゃ。

4つめは、クリーニング店に帯電防止加工をお願いすること。
コートやセータークリーニングに出す際に帯電防止加工も一緒にお願いすることで、手軽に静電気防止対策ができるぞ。面倒な手間が減るため気軽に問い合わせてみるとよいぞ。
なるほど~今までは静電気を気にして洋服の組み合わせを考えたことが無かったわ。 今後は組み合わせの事も気にしてみるわ。博士ありがとう~。

素材の組み合わせで静電気を防げます

衣類の素材には様々ありますが、摩擦によって+(プラス)または-(マイナス)の電気をため込む性質があります。衣類を着用する際には+(プラス)同士、-(マイナス)同士の組み合わせで着用すると静電気が起きにくくなります。

柔軟剤や静電気防止スプレーを活用してパチパチ防止

静電気を簡単に除去できる静電気防止スプレーや、洗濯時に入れるだけで静電気を防止できる柔軟剤を活用して、静電気を発生させないような工夫をし防止しましょう。

もっと詳しく知りたい方は

「衣服と静電気の関係について」

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