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ダウンジャケットなどのキルティング製品で洗濯やクリーニングをして乾燥した後、縫い目あたりにシミのようなものができたことはありませんか?

今回はキルティング製品の縫い目に出来るシミの原因や、予防方法についてご紹介します。

博士~! キルティングのコートの縫い目のまわりがシミみたいに濃くなっているんだけどどうして?
kiwa_1.JPG
どれどれ、見せてごらん。 これはキワつきじゃな。
キワつき??
そうじゃ。
「キワつき」というのは、生地の厚みがある部分の縫い目にそってシミのようになる現象の事を言うのじゃが、原因は2つ考えられるんじゃ。
1つは製品に原因がある場合で、洗濯やクリーニングした後乾燥するとキルティングの中にある詰め物(ダウン等)の汚れなどを含んだ水分や溶剤が縫い目に溜まったまま乾燥してしまい、シミのようになって汚れが残ることがあるのじゃ。
もう一つはクリーニング店に原因がある場合で、クリーニング店で使っているドライクリーニングの溶剤が汚れている場合にも縫い目付近がシミのようになることがあるのじゃよ。
へぇ~!! このシミみたいなのは汚れなの(@_@;)!?
「キワつき」が起きない為にはどうすれば良いの?
まず結論をいうと「キワツキ」が起きにくい製品を購入する事と「キワツキ」が起きないよう意識して洗っているクリーニング店を選ぶ事じゃ。
「キワツキ」が起きにくい製品というのは、タンブラー乾燥が出来る製品を選ぶのがポイントじゃ。 「キワツキ」は自然乾燥のようにじわりじわり乾燥すると起きやすいから、タンブラー乾燥のように一気に乾燥すると起きにくいんじゃ。 洋服の中にはタンブラー乾燥できないものもあるんじゃが、このコートはどうじゃ?
それはどこを見ればわかるの?
この洋服に縫い付けてあるタグの洗濯表示のところを見てみるんじゃ。
四角い枠の中に丸い記号があるものは、タンブラー乾燥の方法を示しているのじゃが......
四角い枠の中に丸い記号があるけど、×が付いてる! ということはタンブラー乾燥出来ないという意味なの? trouble114_2.gif
その通りじゃ。
だから、×が付いていないタンブラー乾燥の出来ることを意味する表示の付いたものを選ぶのがポイントじゃ。 trouble114_1.gif また、タンブラー乾燥禁止の製品であれば、販売員に洗い方や乾燥方法を聞いておくのが良いじゃろ。
わかったわ。これからは注意して洗濯表示を見てから購入するわ。




それから「キワツキ」が起きないよう意識して洗っているクリーニング店を選ぶ事についてじゃが、溶剤管理が徹底されているかどうかという意味なんじゃ。

ドライクリーニングは有機溶剤というものを使うのじゃが、使っていくうちに溶剤の中に汚れが溜まっていくのじゃ。通常汚れが溜まった溶剤をフィルターを通してろ過したり、蒸留したりして綺麗にリサイクルして使うのじゃが、メンテナンスを怠り溶剤が汚れたままクリーニングしていると、衣類に汚れが付いてしまうことがあるのじゃ。つまり、そうした汚れが縫い目のところに溜まってシミになってしまうのじゃよ。

えぇ~~!!それは嫌だなぁ。
溶剤管理を徹底しているお店の選び方はどうすればいいの?
溶剤管理をアピールしているお店は一番分かり易いし、おススメじゃ。あと、他のドライ品を出してみて独特の石油臭が強く残り過ぎたまま返却されるようなお店は、溶剤管理が徹底されていない事を疑っても良いかもしれんな。



わかったわ。ありがとう!クリーニング店はどこも同じではないのね!


キルティング・ダウン製品の特徴


キルティングやダウン製品のような中に詰物が入った製品は、中の詰め物から出た汚れや、生地の厚みで「キワつき」が起きやすいです。

製品を購入する際に洗濯表示の確認を

タンブラー乾燥禁止の製品は乾燥時間が遅くなるため、キワつきが起きやすくなります。タンブラー乾燥ができる製品を選ぶことで、キワつきを減らすことができるので購入の際は洗濯表示も確認しておくと安心です。

製品特性を理解しているお店や溶剤管理を徹底しているお店を選ぶ

「キワツキ」という現象はキルティング製品によくある事例です。そして、その防止方法も業界内では有名です。 しかしそうした情報を知らないお店で乾燥方法が不適切な場合や、クリーニングの溶剤管理を怠っているお店では、「キワツキ」を引き起こすことがあります。
もっと詳しく知りたい方は
「ダウンジャケットのトラブル事例」