クリーニングとは、単に汚れを落とすだけではないことをご存知ですか?
また、クリーニングの種類や洗い方をご存知ですか?
このページでは、クリーニングを上手に正しくライフスタイルの中に採り入れていく為の情報をまとめて紹介しております。
クリーニングの目的とは?
衣服は汚れると「通気性」「吸湿性」「保温性」が低下し、細菌が増え、悪臭が発生します。しかし、着用した衣服を洗たくせずにいると、変色や劣化、また虫食いやカビの発生を引き起こす原因となり、更に汚れたまま長期間放置すると汚れは落ちにくくなる為、洗たくは衛生的観点から見てもファッションの観点から見ても、必要な行為であるのは言うまでもありません。
クリーニングの目的は・・・
参考:衣類における「除菌」「抗菌」「抗ウイルス」について
クリーニングの種類をご存知ですか?
ドライクリーニング
【概要】
ドライクリーニングとは、水洗いすると縮んだり、型崩れしたり、色が落ちたり、風合が変化するような衣料品を、水の代わりに油を原料にした溶剤(液体)を用いて衣料品への影響を抑えた洗浄方法です。
【特徴】
ドライクリーニングを行なうメリットは、皮脂、ファンデーション、ガムなどの油溶性の汚れを落とします。また、水で洗うことが適さない絹や毛や、水洗いすると色が出る品物、型崩れや縮みを引き起こす品物を洗うのに適してします。
デメリットとしては、汗や清涼飲料水等、水溶性の汚れは落ちにくいのが難点と言えます。また、「化学やけど」を防ぐ為に、ランドリー(水洗い)と比べて乾燥等に時間を要します。
ウエットクリーニング
【概要】
ウエットクリーニングとは、ドライクリーニングで落ちないものを水洗いする方法です。
この方法は、もともと水に弱い衣料を水洗いする性格上、非常に注意深く行なわれます。
取扱い表示に「ドライ可」とある衣料を家庭で洗うのと似ていますが、クリーニング店では機械作用や温度並びに、特殊な洗剤や保護剤を用い、様々なノウハウで行いますので、家庭で行なうより縮みなどのリスクが軽減出来ます。
ただ、ウエットクリーニングの歴史はまだ浅く、業界では機械などを中心に日々開発が行なわれております。
【特徴】
例えばスーツやセーターやブラウスなど本来ドライクリーニングすべき衣類でも、普段の生活の中で汗などの水溶性の汚れが染み付いてることが多く、衣類の汚れを完全に落とすにはドライクリーニングだけでは汗に含まれる種々の成分は落とせないばかりか、着るたびに汚れは蓄積されドライクリーニングしたのに黄ばんだり、変色したり、また塩分で硬くなり汗の成分の酸化で悪臭を引き起こすこともあります。
そこで、本来水洗いできない衣類を、汗のような水溶性の汚れを落とす為にぬるま湯と洗剤を用いて、収縮・型崩れや色移りなどを起こさないよう、高度な技術で処理を行います。
ランドリー
【概要】
ランドリーとは、ワイシャツやシーツなど、水に対する耐久性のある衣料品を、石けん、洗剤、アルカリ剤などを用いて洗濯機で高温洗いする洗たく方法です。
【特徴】
ランドリーは、家庭より業務用洗たく機のサイズが大きく、洗たく物に合った専用洗剤・各種助剤を使い、家庭よりも大量の水量で高温処理するため、汚れの除去力が高く、かつ、洗浄と同時に漂白も行なえ、殺菌効果も大きいのが特徴です。
ただ、ランドリーのような水洗いは、色落ち、色のにじみが起きやすく、生地の素材や性質によってはデザインや風合といったファッション性が損なわれるリスクがありますが、クリーニング店では色別に仕分けを行うことを原則としたうえ、各店技術向上に努めている為、家庭で行なわれる水洗いよりリスクを抑えることが出来ます。
家庭洗たくとクリーニングの違いとは?
家庭ではドライクリーニングは出来ません
近年、家庭洗濯機や合成洗剤のテレビコマーシャルは、あたかも家庭でドライクリーニングが出来るような誤解を与えがちです。しかし、それはあくまで、取扱い表示に「ドライ可」とある衣料品を家庭でも、水、または温水を使って洗えるということを意味し、ドライクリーニングとは本質的に意味が違います。
また、皮脂やファンデーションなどの油溶性の汚れは結局落とすことは出来ず、適正な溶剤でドライクリーニングを行なっていない為、家庭で洗っても汚れは自然と蓄積されています。
殺菌作用が強力です
クリーニング店での処理は、ぬるま湯や水ではなく、高温水を使用して行なう為、衣服に付着している細菌を確実に死滅させています。多くの細菌は60度で数分間処理すると、そのほとんどが死滅します。中には頑固な菌がいたとしても、ランドリーでは漂白工程で殺菌しています。また、ドライやウエットクリーニングでも、プレス仕上げなどの高温処理で一掃するので、より衛生的です。
正しくクリーニング店を選んでいますか?
「家から近い」「価格が安い」「仕上がりが早い」「深夜も営業している」という理由だけで、大切な衣料をクリーニング店に依頼していませんか?
近年、日本消費者協会が行なう「クリーニング店選定基準」に関する調査では、「近所にあるお店」という回答が全体の7割を占め、こうした傾向から利用者の多くは「クリーニング店は、どこも同じ」という感覚を少なからず持っていることがうかがい知れます。
しかし、当然クリーニング店はどこも同じではありません。
クリーニング店は衣料の病院です
クリーニングにおける最も重要なサービスは、『衣料に付着した汚れを綺麗に落とすこと』であり、各クリーニング店は技術能力や、同様に、衣類に関する知識力の向上に努めております。
しかし、その熱意の高低で長い間には技術の格差が生じていることも事実です。
そこで、クリーニング店で受けるサービスを病院で受けるサービスに置き換えて考えてみてください。
診察や治療を親身になって行なってくれる病院と、そうでない病院と、どちらのほうが信頼出来る病院と言えるでしょうか。ドクターが診察をしっかり行なうには日々の勉強が必要であり、適切な治療や高度な治療を行なうには、日々の研究や技術の習得が必要です。
つまり、クリーニング店も同様で、日々のクリーニングや衣料に関する研究や修得をしっかり行なっているお店が優れていると言え、カウンターでお客様の要望をしっかり聞き、処理の方法等を納得頂けるよう親身になり説明するお店や、カウンターで面倒なことは「当店では出来ません」と断るお店より、色々相談しながら良い方法を見つけだすようなお店を見つけ、利用することをお薦めします。
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