肩がツンと立っているトレーナーやシャツを着用している方を見たことはありませんか?
肩が立ってしまったのは、その衣服に合わないハンガーに干した状態で乾燥させてしまったことが原因です。
衣服は、合わないハンガーを使用したり干し方をすることで、サイズやデザイン、色や見た目が大きく変わる可能性があります。
では、衣服にあった乾燥のさせ方とは、どのようなものでしょうか。
衣服に合わせた干し方を意識する
洗濯絵表示を確認
衣服に合った干し方を知るため、最も簡単で最も重要な方法は洗濯絵表示を確認することです。「洗濯絵表示」は洗濯やクリーニングだけでなく、着用時や保管の注意など、衣服に関する全ての情報が記載されているタグです。家庭で洗濯する時にも、まずはこの洗濯絵表示で干し方や注意点を確認しましょう。(参考:新しい取扱い絵表示)万が一洗濯絵表示が付いていない場合は、洗濯を始める前にメーカーに問い合わせましょう。
衣服の素材やデザインによって洗濯時に使用する洗剤が異なるように、干し方も衣服によって異なります。洗濯絵表示の干し方を確認し、正しく理解して干すことが大切です。
乾燥方法の絵表示を知る
自然乾燥
自然乾燥を示す記号は、四角を窓枠・棒を洗濯物の向きと捉え、窓枠に対して吊って干す(吊り干し)のか、寝かせて干す(平干し)のかを見極めます。斜線は日さしや屋根を表しますので、斜線が入った記号が付いている衣服は日向に干してはいけません。
線が2本の場合は、脱水をせずに干すことを示しています。
タンブル乾燥(乾燥機)
機械を使用した乾燥を示す記号は、四角に丸い窓で乾燥機をイメージした記号です。温風で衣服をグルグルと回転させながら乾燥させる方法で、タンブラー乾燥とも呼ばれます。なおコインランドリーでは乾燥機を用いた乾燥しかできませんので、タンブル乾燥禁止(自然乾燥しかできないという意味)の記号がついた衣服は持ち込まないように注意しましょう。
生乾き臭を防ぐ方法
衣服を乾燥させるために最も必要なのは、湿度を下げて風を送ることです。太陽光は菌の繁殖を抑えたり太陽が放つ熱で乾燥を促進したりする効果があるので、除湿と送風に組み合わせることが出来れば、より良いと言えます。
梅雨や花粉が気になる時期など外に干すことが出来ない時は、サーキュレーターや扇風機などで空気を送り、除湿器やエアコンを使って湿度を下げるようにしましょう。
浴室乾燥機や布団乾燥機などをお持ちの場合は、これらを活用するのも良い方法です。
しっかり乾かすことが、生乾き臭を抑えることに繋がります。生乾き臭を引き起こすメカニズムについては、コチラをご覧ください。