衣服が店頭に並ぶまで、どのような経路を辿ってきているかご存じですか?
私たちが楽しむ「衣服」は、実に様々な業界と関係し合い、作られています。
このページでは、アパレル業界を取り巻く複雑な関係性について紹介します。
アパレル業界とは
「アパレル」とは『衣服』『衣装』『衣料品』などを意味しますが、その内容は多岐に渡り「婦人服・紳士服」はもちろん「カジュアルウェア」や「ベビーウェア」「スポーツウェア」「インナーウェア」など、非常に多くの項目が該当します。時代が豊かになり、実用性だけでなくファッション性が重用視され、人々の着こなしが変化する中、アパレル業界の持つ役割は常に最先端を求められ、トレンドなどの刺激を世の中に生み出し、生活に豊かさを提供しています。
店頭に衣服が並ぶまで
さて、店頭に衣服が陳列されるまで、衣服そのものはどのような過程を辿ってきたかをご存知ですか?
衣服が商品として完成し販売されるまでは、基本的に次の4つの業界を辿って届けられます。
繊維業界
繊維や糸を作る業界。テキスタイル(生地)業界
生地の製造、染色加工を担う業界。アパレル業界
生地を商品の形に縫製した業者や、商品そのものを企画したメーカー。また、輸入業者などから商品を仕入れ小売業へ売る卸商などを含めた、衣服をお店へ売る業界。流通・販売業界
メーカーなどから購入した商品を、私たち消費者へ販売する業界。
関係者が多い複雑な業界
つまり、衣服というひとつの商品が販売されるまでには、ひとつのメーカーが工場で一括してゼロから衣服を商品化し販売することは少なく、実に細かく分業されて私たちの手元に届きます。
また最近では、コスト等の問題により、その工程を請け負う担当の多くが海外や中小企業によるもので、その段階の多さが衣服を取り巻く業界の大きな特徴です。